名称と会場
2023年では、2022年まで行われていたメーリム郡にあるNorthen study center会場から
サンサーイ地区のロイヤルチェンマイゴルフ場で行われることになったコムローイ一斉上げを
目的としたイベント名の通称。
正式名称は CHIANGMAI SKY LANTERNS FESTIVAL で2017年初開催以降で
人気急上昇の会場になり、2018年以降では他会場と比べて参加人数が一番多く、
参加した日本人には満足度が高く年々参加者数が増加して一番人気の会場になります。
人気が上がっている?
初開催の場所は経験が浅さでどこも何らかの問題が起こり、当会場でもコムローイの紛失、
一斉上げタイミングの不明瞭、駐車などの問題が起こりました。
2回目以降で如何に改善されるかがポイントで、メーリムは2年目に多くが改善点され
3年目の昨年には満足度が上がり、4年目の昨年は困難な状況でも継続し、
5年目となる2021年はコロナ過では遅くなる程顧客側への影響が大きくなることを考慮し
他より早めに中止決定、2022年を得て今年7年目には安定期へとなります。
一斉上げは募集数よりも当日の参加人数が重要となり、一度に上がる数に直結しますが、
2019の1日目にはその年の最多募集会場にも関わらず満席、
2020年に開催した会場には集客に苦戦で割引や宿泊付にするなどをしていたなかで、
割引もしなかったにも関わらず一番参加者数が多かった会場である反面、
2021年以降では年々料金を上げる会場が多い中で2023年時点でも据え置きされており、
安いにもかかわらず質の良い会場になります。
他にも、会場内の明確さ、チケットの入手方法や受付方法、食事の豊富さ、
主催送迎車のわかりやさ、一斉に上がる確率が高めなどが人気となります。
日本人割合も開催年2017年は日本人割合は70%程度、2018‐2020年で75‐85%、
2022年では90%と年々増えてます。
問題やデメリットへの対応
2018年1日目には席の狭さが問題でしたが、翌2日目には椅子の撤去で即対策をとりました。
2019年には広い席幅として、椅子撤去無しでも十分なスペースが確保できました。
2018年は帰り時に会場周辺の渋滞やツアーバス乗車の問題も2019年には道幅拡張で緩和されました。
2019年には集合乗車場所の大混雑を糧に、今年2020年は集合時間を倍の2.5時間幅に変更したことで乗車混雑がなくなり、会場受付や会場内の食事の一時集中も緩和されました。
2020年にはお子様や女性に考慮して、火付け棒の高さを低くして火を付けやすくし、もしもに備えて水タンクを背負った消火専門スタッフも居ました。
子供は火やランタンが燃えたりすると本能的に怖がってしまいます。
事前に上げ方の説明はありますが、上げる前は高揚などで聞こえずにコムローイ引火は毎年発生するのは事実です。
ただ、メーリム会場では引火割合は他会場に比べ少なく、火消し対処もしていることが他と異なります。
火が消えやすい事には直前までビニール袋を被せ湿りを防ぎ、スタッフ全員にライターを持たせました。
雨が前日夜まで1週間程降り続いたことで、灯篭流しの川が増水して周辺の土の泥化や流し場が水没してましたが、当日午前に増設して流せる状態へと復旧させました。
2021年は残念ながらコロナ禍で行政からの正式な認可が中々降りなかったことから、予約済の方へのご迷惑を最少にとどめる為にどこよりも早めに中止を決定しました。
一斉上げのタイミングや事前に2回目以降の上げる案内有無が不明瞭な事が課題となりますが、今後の進行次第となります。
メーリム会場が良いのは
日本人が多い会場は一斉上げのタイミングが合いやすい傾向があります。
一斉タイミングが合わなくても綺麗ですが、合った時の感動やより綺麗な光景には及びません。折角タイまで来たのならより良いコムローイ光景を見たい!
コムローイは一人2つで時間をおいて2-3回程一斉上げのタイミングを合わせます。
他会場では最初のみ合わせて後はバラバラの所もありますが、合わせる回数が多ければ一斉に上がる光景を見る回数も多くなり、色々な角度や場所から体験することができます。
コムローイは大きく2-3名で一つを上げることになり2名なら4回上げれます。
日本人による日本語のアナウンス、灯篭流し体験、隣接道の拡張による渋滞緩和、北タイ料理も含めた食べ放題の食事と豊富さに加えてベジタリアン用エリアやアレルギー表記あり、タイのミニ屋台ゲーム、もしもの場合に備えて応急手当場、上げ時に燃やしてしまった際の消化スタッフ、消防車など待機しています。
コムローイを上げる場所の各スペースが広めで火付け棒の高さも低く、上げる事に集中しやすく家族連れや3人以上にも適している。(詳細はこちら)
メーリム会場の裏話
- 2018年ステージの位置は北側でしたが2019年は東側へと変更しました。
この時期に満月が東側に出ることで、席側からステージ&花火&満月がまとめて見れるれるようにとの粋な計らいになります。
- 過去2年の花火のタイミングは初回上げの時になります。
ただ、2018年は初回一斉上げに合わせて花火上げるつもりがずれちゃった・・・
とのこと。 でも、2019年にはバッチリ合ってました。
- 2018年は灯篭受取場所が入場後でしたが、2019年には小川入口へ直前に変わりました。
持ち運びの手間をなくす為の配置とのことです。
- 2019年は小川に小橋を設置してましたが、数日前の大雨増水で流されてしまった。。。
今からじゃもう間に合わない と残念そうな様子で今後に向けてのお預けになりました。
- 2020年は直前に子供の参加率が多い事から、一部食事メニューを綿菓子やアイスクリームやポップコーンなどの子供向けに変更しました。 前日の夜まで雨が降っていたことで、翌日の降水確率は20-30%にも関わらず、前日手配でイベント用テントと椅子の数を倍に増やして、全員が雨宿りができるスペースを確保して万が一に備えていました。 地面が雨で濡れていたことで、ござスペースを少なくして椅子席へと変更してます。 また、駐車場が雨で一部が使用不可になり乗車場所の変更、帰り時には突然、王族による通行規制の連絡があり、その場で車の乗車待ち場所を変更して混乱しないように対応してました。 花火はコムローイがある程度上がってから重なるように放つ予定でしたが、少しフライング気味だったようです。
- 2021年はコロナ過状況で行政も開催許可が出し難い状況時での開催を望みましたが、
直前連絡では参加者への都合や負担などのご迷惑も大きくなる事で、どの会場よりも早めに中止の決定と案内を始めました。
主催者側の都合(行政判断でない該当会場での参加人数が少数で主催独断で開催中止を除く)では、やむを得ない国や行政からの事情による中止を決定を最初に決断した会場になります。
(裏話としてその当時の主催は中止をして来年以降に影響あるかと心配してました) - 2022年は一斉上げ開催場所としての規制より、翌年2023にはノーザンスタディセンター会場では開催できなくなっていたこともあり、ダッチファーム会場を開催場所としましたが、当地区内で過去に開催していた会場の不手際により、地元民から反対の署名が役所に出されたことで、許可がでるのは開催日の1ヶ月程前になるとの連絡を行政から受けたことにより、万が一のリスクに備えて、昨年の場所であるノーザンスタディでの許可も並行して取得しており、未定のままで時間が経過して参加者にご迷惑をおかけするよりはとの理由でノーザンスタディでの決定としました。
しかし、2022年は10年に一度といわれる洪水の年になり、灯籠を流す小川からの氾濫があり、会場の芝生の一部が流されて荒地になり、川までの範囲も凸凹地になってしまいました。
この年は11月初旬であり、この時期は最後の大雨が降って土壌が再び荒れるにもしれない可能性がある中で整地が進められましたが、運よく天候に恵まれました。
この年は2021年に開催できなかったことで、敷地内の草木や枯れ木による怪我を避ける為の整備、開催当日の午前中には荒地になってしまった砂地での往来は埃っぽくなってしまうことから、予定外の水まきなどが行われました。
など、目につきにくい所への気配りや対応の早さ、予測不能なリスク回避など見受けられ、
少しでも楽しんでほしい、との主催の気持ちと対応が伝わってくる会場です。