【イーペン祭り】チェンマイのロイカトン2020年の見所
コムローイ一斉上げのみが注目され、イベント終了後は宿直行や1泊で帰ってしまう方も多いのでは。
一斉上げ程の瞬間的な派手さとは違った趣のゆったりした街中のイーペンこそが、本来のチェンマイ周辺のロイカトン(=イーペン)の姿になります。
2020年は特殊スケジュールでパレード中止などで例年とは違った一面もありました。
2021年は例年通りかは不明で、10月中旬頃のチェンマイ市からの正式スケジュール発表次第となります。
2020年の英語スケジュールはこちら (コロナ時の変則)
2019年の英語スケジュールはこちら (例年通常時)
ロイクラトン山車
2020年はパレードがなくなったことで市街7カ所に17台の山車が展示されました。
(通常時では日暮れ後にターペー門から東へ、川手前を左折北上して市庁舎前までのパレードになり、市庁舎から川沿いの道は歩行者天国で屋台などで賑わい、パレード後の山車も展示されます。)
今年はパレードがない事で審査員が各展示場所へ移動して、場所ごとに山車を背景でのミニ演舞にて静観な山車に人の動きの華やかさが添えられたのは今年ならではの演出でした。
見ごたえがある上位の山車はターペー門と3人王様像前の会場に設置され、メージョー大学、チェンマイ大学、テクノロジーラチャマンカランナー大学、マハマクト仏教大学の山車や演舞が映え、その中でメージョー大学が2020年のイーペン山車大賞となりました。
同じ山車でも日中、夜間、人との共演によって見え方が違い、夜の方がより映えます。
3王記念像 前広場会場
現在のチェンマイができる基礎となった3王記念像は毎年メイン会場の一つで、例年でも開会式やステージ、ライトアップ装飾も設置され賑わいます。
今年は開会式以外でも山車の展示と評価、ロイカトンを彩るランナー様式の作成体験、ライトアップが行われてました。
ロイカトン様式の作成体験では、陶器への蝋燭流し、灯び灯篭、北タイ風の旗、流し灯籠、灯籠船の5つの無料コーナー(一部気持ちタンブンあり)がありました。
他にも灯籠掛けやミニ蝋燭置きなど多くの地元の人のロイカトンを過ごす場となります。
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周辺風景1 -
周辺風景2 -
北タイ風灯篭を掛けれる -
ロイカトン 製作体験 -
テクノロジー ラチャマンカ ランナー 大学 パフォーマンス -
メージョー 大学 パフォーマンス
ターペー門会場
3王像記念像前と並ぶメイン会場で開会式やイーペンミス&ミスターコンテストが行われる場所。
ミスイーペンは1日目に32人から20人が選抜され、翌最終日の22時頃にグランプリが決定し、中央の王冠の女性が2020年のミスイーペンとなりました。
今年はタイミングが合いませんでしたが、通常時では開会式も見ごたえがあります。
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ミス&ミスター イーペンコンテストの上位5名と中央グランプリ -
ターペー門に並べられた陶器蝋燭の灯(遅い時間で多数消え)
2020年の旧市街周辺寺院5選
ターペー門や3王像はチェンマイ市主催年によりスケジュールにも掲載されますが、記載以外にも各寺院で独自の装飾や催しが行われ、実際に見た20以上の寺院からのおすすめ5選になります。
1. ワット ロークモーリー (旧市街外 北)
古くからの儀式で説法から始まり、イーペンでは有名所でタイ人も毎年多くの人が訪れる寺院。
灯籠掛け、独自の装飾、金銀の菩提樹の葉に願い吊し、ミニ陶器蝋燭置き、バナナ幹紙灯籠や灯篭船作り体験など、寺院全体がロイカトンの装いに染まります。
最終日の最後の締めには、チェンマイ県の一部で伝えられる古からの延命長寿の儀式にて終了となります。
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寺院入口 -
寺院内の雰囲気 -
竹+蝋燭+灯篭のイルミネーション -
陶器蝋燭の奉納 -
仏塔と掛け灯篭 -
最後の儀式の延命長寿
2. ワット インタキン (旧市街内 3人王像付近)
3人王メイン会場の近く、カラフルな掛け灯篭トンネルや簡素な灯篭流し体験もできる。
場所的に毎年人が多く集まる寺院です。
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昼間の風景 -
プールに灯篭流し -
カラフルな電飾灯籠トンネル
3. ワット チェディルアン (旧市街)
大きい仏塔の意味の名の寺院でイーペン時期ならではの装飾を見る事ができます。
掛け灯篭が売られており、手前下に掛ける体験ができます。
中央の階段部分に掛けられたカラフルな電飾灯篭も備えた大仏塔は圧巻でロイカトン時期にしか見る事ができない光景。
4. ワット プアクチャン (旧市街 外南東)
掛け灯籠が多い中で白電球で飾られた一風変わった入口の先には、灯篭を流せる周水路やろうそくのライトアップなどで凝縮したイーペン空間を醸しているにもかかわらず訪問者が少ない穴場。
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入口 -
蝋燭+灯篭流し+掛け灯篭 -
回転灯篭流し
5. ワット サイカム (旧市街 内南東)
大き目のパーンプラティープ(陶器ろうそく)を寺院内に飾る事ができる寺院。
遅くまで開いており、コムローイ上げイベント後でも訪れることができる穴場。
(写真は0時前訪問で火が消えてますが、早い時間だともっと幻想的です)
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寺院内の好みの場所へ陶器蝋燭を奉納 -
掛け灯篭イルミネーション -
寺院内で数十バーツ販売
[選外] ワット パンタオ(2020年は未開催)
名前は聞いたことが無いという方も↓は見たことがありませんか? これは市主催のイーペンやコムローイ一斉上げイベントとは無関係の一寺院が行っている儀式になります。
2019年の様子はこちら
ピン川沿いでの灯籠流しと市庁舎会場
イーペン会場の1つであるチェンマイ市庁舎の今年はプログラム減少で控えめとなりました。
(例年では最終日に市庁舎までのパレードの通り道は歩行者天国となり、屋台などに囲まれてパレードを終えた山車が展示されます)
チェンマイ市街のピン川を渡る橋は北から4つの橋があり、ナコンピン橋、チャンソム歩道橋(クアケーク橋)、ナワラット橋、クアレック橋になります。
川沿いには幾つかの仮設の灯籠流し場が設けられ、灯篭も20バーツ~売られており、その場で買って流すこともできます。
市庁舎の対岸付近では、ロイカトーン(灯籠流し)サーイ(線)と呼ばれる蝋燭灯篭を流し続けて、一続きの線の様に繋げる儀式が行われます。
流す前にちょっと周囲を見回すと、地元タイ人は祈りを込めて流している風景が見られるかも。
ただの流すという行為ではなく、想いを込めることでタイ人の信号深さやロイカトンの神聖な部分に触れることができるかもしれません。
市街の主な流し場は、
西岸側(地図上左岸)
・北はチェンマイ市庁舎前~ナコンピン橋までに数ヵ所の仮設流し場
・ナコンピン橋からチャンソム橋(歩道橋)~ワローロット市場の花市場周辺は
階段になってますが、水位が低い場合は高低差が大きく流すよりも落とす。
・花市場を超え、交通警察署や郵便局の手前にあるWAWEEコーヒーの駐車場に仮設流し場
・クアレック橋の南側(リバーマーケット)
・ワットチャイモンコン
東岸側(地図上右岸) 対岸のライトアップが川に移り綺麗に見えます
・チャンソム橋(歩道橋)の北側に仮設流し場
・ナワラット橋の北側に仮設流し場
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市庁舎前の仮設灯篭流し場(昼) -
市庁舎前の仮設灯篭流し場(夜) -
仮設灯篭流し場 -
東岸の仮設灯籠流し場-1 -
東岸の仮設灯籠流し場-2 -
とある川沿いのレストラン
(木へ光灯篭掛けや灯篭流し場あり) -
右側が流し続けてる場所とたまたま通ったボート -
流し続けて光の線にするつもりがその時の自然の川の流れで… -
対岸のいるイルミネショーンが川に反射 -
灯篭売り露店1 -
灯篭売り露店2 -
例年なら屋台が並ぶ川沿い道路
市街のとあるイーペン風景
特定の場所以外にも旧市街を中心に個人でもイーペンの飾り付けをしている所があり、街を歩くだけで雰囲気を楽しむ事や何気ない発見があるかも。
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とあるホテルへ入口 -
とある寺院 -
何気ない歩道の陶器蝋燭 -
精霊を迎える森の門 -
とある学校の入口 -
とある道の一風景 -
とある橋 -
タイのミニ観覧車 -
城壁に置かれた陶器蝋燭
チェンマイ市街でのコムローイ上げについて
2018年以前 上げれる曜日や日時の指定で減少
2019年 空港からの特定範囲地域や場所での上げ禁止で少しのみ
12/31のカウントダウン時はターペー門で少し上がりました
2020年 全面禁止によりほとんど見られず
2020年時点でコムローイを上げる事ができるのは、郊外の許可を得た一斉上げを目的としたイベント会場や地元行政による地元人の個々の上げのみになってます。
市街のピン川の橋や無料上げ場などは、2018年以前の古い情報や画像が使われていることがあるようです。
他案内へのリンク
コムローイも飛ばせる郊外のローカルなイーペン会場はこちら
2019年までのイーペンはこちら
昨年2020年のメーリム会場のチケット(2021年は募集後に変更)はこちら